こんな時は要注意…
インフルエンザの多くは、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザウイルス薬を服用すれば数日でよくなります。 しかし、体力や免疫力が低い子どもは重症化することも珍しくなく、肺炎や脳症などの恐ろしい合併症が生じることも。 次のような症状が見られるときは重症化のサインかもしれません。できるだけ早く病院に相談しましょう。
水分が摂れない
インフルエンザは強いのどの痛みが生じるため、十分な水分が摂れなくなることもあります。 また、高熱で体内の水分が失われやすい状態でもあるため、水分を保持する能力が未熟な子どもはさらに脱水になりやすい状態に。 十分な水分が摂れないときは、点滴で水分を補わなければならないケースもありますので、病院を受診しましょう。 また、脱水のサインとしては、尿が出ない・尿の色が濃い・泣いても涙が出ない・唇や舌が乾いている・肌の弾力が弱い、乳児の場合は大泉門(額の上部にある骨の継ぎ目)がへこんでいるなどが挙げられます。
呼吸が苦しそう
ゼイゼイした咳が続いたり、唇や指先の色が薄紫っぽい色になる場合は肺炎や気管支炎などの合併症による呼吸障害を起こしている可能性があります。
酸素吸入が必要となりますので、このようなサインが見られたら速やかに病院へ連れていきましょう。 病院へ行くまでの間はゆったり上半身を起こした体勢にして、衣類の締め付けを取ってあげると呼吸が楽になりますよ。