「夫婦の営みを子どもに見られてしまった」というご相談は、筆者のもとにもよくあります。子どもが泣き出してしまったり、夫やあなたが罪悪感を持ってしまったり。なかにはこれがきっかけで、夫婦生活が遠のいてしまうこともあります。体験や気持ちををうやむやにしてしまうのは、子どもにも夫婦にとってもよいことではありません。心理的な観点から、解決策について考えます。

 

体験について話し「気持ちを共有」する


 

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夫婦生活を「子どもに見られたこと」は、あなたや夫にとって、どんな体験になっていますか?  「母親(父親)の性的な姿を見られて恥ずかしい」


「子どもの反応がショックだった」


「子どものトラウマになるのでは…と怖い」


「性的虐待になってしまったらどうしよう…」 さまざまな思いがあったと思います。ただ、筆者がいろんな方の相談に乗っていて感じるのは、必ずしも「夫婦の思いが一致していない」ということ。 あなたは「恥ずかしい」と思っていても、夫は「子どもが泣いてショック」だと思っているかもしれません。 「子どもが泣いてショック」という気持ちは、次の日の子どもの様子次第では安心できるかもしれません。でも「恥ずかしい」という気持ちは、それでは整理がつきませんよね。 つまり「子どもに夫婦生活を見られた」という体験に対する気持ちが、夫婦の間でずれている場合、「もう解決だろう」と思うタイミングもずれて行動もかみ合わなくなり、その後の夫婦生活にも影響してくるのです。 まずは夫婦で「どんな体験だったか」を話し合ってみてください。話し合うだけでも案外たくさんの気づきがあり、お互いの〝気にするポイント〟が帳消しになることもあります。

 

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