おっぱいの「しこり」の主な原因
1.乳腺症
おっぱいにできる「しこり」の9割は良性のもので、最も多いのがこの乳腺症です。女性ホルモンの乱れによって引き起こされると考えられており、乳腺の石灰化などを生じます。痛みを伴うこともありますが、治療の必要はなく、がんになることもありません。
2.乳腺線維線種
柔らかく、触るとコロコロ動くしこりが乳腺にできる病気です。20代以降のママ世代によく見られるしこりで、痛みは伴いません。多くは治療の必要はありませんが、急激に大きくなる場合には手術での切除が必要になることがあります。
3.嚢胞
乳管の中に水が溜まって袋のように膨らむ病気です。ぷよぷよした柔らかいしこりができますが、痛みなどはなく、注射器で水を抜けば治ります。
4.葉状腫瘍
デコボコした固いしこりができる病気です。しこりは急激に大きくなるのが特徴で、多くは良性ですがまれに悪性のものもあり、全身に転移を引き起こすことも。手術が必要になります。
5.乳がん
おっぱいにできるしこりの中で最も注意したいものです。ゴリゴリと固く、触っても動きにくいしこりができ、乳首から血液が混じったような分泌物が出ることもあります。進行するとしこりはどんどん大きくなり、脇の下のリンパ節に転移してしこりが触れることも。