目の筋肉の異常が「内斜視」の原因


iStock.com/Laikwunfai

私たちの目はピントを合わせたり、見るものを追うために多くの運動を繰り返しています。そのため目の周りには多くの筋肉があり、それぞれが補い合って目の運動を可能にしています。 なかでも「内直筋」と呼ばれる筋肉は、目を内側に向ける働きがあります。通常、近くのものを見るときは寄り目に近い状態となってピントを合わせるため、この内直筋が収縮します。 スマホやタブレットを観るときは、近い位置でピントを合わせる必要があるため、内直筋は収縮した状態に。さらに、小さな画面であるため、目を動かす運動がほとんどありません。 このため、長時間にわたってスマホやタブレットを使用すると、内直筋は常に収縮して凝り固まった状態となるのです。 その結果、スマホやタブレットを観ていないときでも内直筋が収縮した状態になりやすく、常に目が内側に向いている「内斜視」を引き起こすと考えられています。