日ごろから外食が多い夫なら、口が肥えていてもしかたありません。だからと言って、家庭の食事に〝外食のレベル〟を求められても困ります。そんな妻たちのために「家庭料理に文句を言われたときの切り返し方」を取材しました。簡単そうに見えても、料理は奥深いものなんですけどね~。
「あなた好みのグルメな焼きとり、作って!」(和子さん/38歳/商社勤務)
旦那は営業マンなので接待も多く、特に焼きとり屋には詳しくて、スーパーでは目にすることのない希少部位まで詳しいんです。私が家で出すのは、せいぜい鶏肉をフライパンで焼いてタレをからめるくらいのもの。 でも、これを「焼きとりだよ」と言って食卓に出すと、旦那は「これを焼きとりと呼ぶのはちょっとムリがあるんじゃない? 第一焼いてないし、ベタッとしてるよ」と、いちいち文句をつけてくるんです。 毎回言われっぱなしでは腹が立ったので、先日は「じゃ、グルメなあなた好みのおいしい焼きとりを作ってもらいたいな~」と言ってみたんです。すると夫は「よし、じゃあやってやるか!」と、意外にもやる気。 さっそく専用コンロを買ってせっせと焼いてくれましたが、実際に焼き上がったものを食べると「あれ、なんかイマイチだな。店のようにはいかない」とイライラ。私はそこで「やっとわかった? お店の味はそう簡単には出せないんだよ!」と。 旦那はようやく料理の奥深さを理解したようで、「まぁ、それはわかってるよ」としぶしぶ認めてました。それ以来、どんなに失敗した料理を出しても、文句を言わなくなりましたよ。