筆者はよく「夜の夫婦生活」についての相談をお聞きします。意外にも多いのが「夫を誘ったら断られた。もう、女として見てないのかと不安」というもの。断られたことでショックを受けた妻の心の中では、どんなことが起きているのでしょう? 心理的メカニズムの解説と、傷ついてしまった心の癒し方をアドバイスします。

 

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断られた瞬間「頭に浮かぶ言葉」は?


 

最近になって、多少オープンになってきた「性」の話題。でも、日本ではまだまだ大っぴらにはできません。 「性」は恥ずべきもの、隠すべきものという風潮は根強く、私たちにも無意識のうちに、そんな認識が根づいています。 世の表で扱われる「性」は、ドロドロした性愛や芸能人の不倫報道など、かなり極端でインパクトの強いもの。 一般的な夫婦間に起こりうるデリケートな性の悩みなどは、明るみに出ることが思いのほか少ないです。そうなると「偏った性のイメージ」が定着してしまいます。 夫からお誘いを断られたとき


「女性が性欲を持て余しているみたいで恥ずかしい」


「もう女として見られていないのでは」


「もしかして不倫してる…?」


といった言葉が浮かぶのでは? でもこれらは「偏った性のイメージ」から生まれた言葉。いま、あなたの目の前に起きている現実とは、かけ離れていると考えたほうが良さそうです。 まずは「それは非現実の話!」と自分に言い聞かせ、気持ちを切り替えてください。