SNSにおけるトラブルとは?


総務省が2015年に行った調査によると、SNSでトラブルにあったことがある人は15.4%でした。トラブルにあう人は年代が下がるほど増える傾向にあり、20代以下では、26%が何らかのトラブルを経験してします。

 

まず一つ目のトラブルの原因は文字のみのコミュニケーションが主になっているという点です。コミュニケーションには、言語・聴覚・視覚の3つの要素があります。

 

SNSは言葉が中心のコミュニケーションツール。相手に伝わる文章を書けるのであれば、悪意がある発言をしない限り問題はないはずですが、すべての人がそうではありません。言葉たらずだったために誤解を招き、トラブルに発展してしまうことがあるのです。

 

二つ目の原因は不特定多数の人に見られることを理解していない点です。身近な人だけとつながっているつもりでも、それが公開アカウントだった場合、誰でも閲覧が可能です。

 

顔写真など、個人が特定されるものが一緒に映り込んでしまっていたりすると、住んでいる場所や通っている学校を他人に公開されたことが原因でチカンやストーカー被害に遭うことも増えてきています。

 

また、ここ数年、SNSにおいて「バカッター」というワードを目にする機会が増えています。「バカッター」とは、SNSで自らの犯罪・詐欺・その他の反社会的行動を世間にさらけ出す人のことを指します。

 

こうした非行・犯罪行為を自慢する投稿自体、当然、あってはならない事態です。が、さらに問題視されているのが、この「バカッター」の個人情報を特定する「犯人探し」です。

 

アカウントの投稿内容から個人情報を特定し、それを公開して社会的に追い詰める行為があとを絶ちません。この恐ろしいところは「真実かどうか判断できない」ところです。

 

実際に、炎上した本人ではないのに間違いで個人情報を公開されてしまい、誹謗中傷といった被害にあった人もいます。