世間でいう嫁姑問題とは無縁、「姑とは上手くいっている」と思っていた嫁たち。姑の見返りを求めない優しさや、実の娘のようにかわいがってくれることに、いつも感謝していました…でも、ある日。その行動のすべてが「老後の面倒を見てもらうため」だったことを知ってしまったのです! 嫁たちのモヤモヤをお聞きください。

 

■本当の親だと思って甘えてね(麻理子さん/30/派遣)

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両親を早くに亡くした私のことを、姑はいつも気にかけてくれていました。結婚したときに言ってくれた「これからは私があなたの母親よ。あなたも本当の親だと思って私に甘えてね」という言葉は、いまでも忘れられません。 いつ遊びに行っても、温かい笑顔で「おかえり」と声をかけてくれるし、どんな些細な悩みであっても真剣に向き合ってくれます。あまり母親と過ごした記憶がない私にとって、姑は思い描いていた〝理想の母親〟そのものでした。 だから先日、初めて姑に「私もお義母さんのことを本当の親だと思っている」と伝えたんです。いままで照れくさくて言えなかった気持ちをやっと伝えることができた満足感に、私が浸っていると…次の瞬間、姑が思わぬ言葉を口にしたんです。 「じゃ、老後はお願いね」 意表を突かれて「え!?」と言うと、「親を介護するのは当然でしょ」と返ってきました。まさか、これが狙いだった…? 姑には本当に感謝していますし、介護するつもりもでいましたが、このタイミングで本人から念押しされるとは思わず…なんだかモヤモヤしています。