■「彼の言葉」と「旦那のプロポーズ」(里恵さん/32/パート)

iStock.com/RyanKing999 ※画像はモデルを起用したイメージです

パート先で知り合った大学生の男の子と不倫していました。最初はそんなつもりはありませんでしたが、彼からの猛アプローチの末、若い情熱に流されて不倫関係に。いざおつきあいしてみると、年下彼氏は意外にいいものでした。

純粋なまっすぐさは母性本能をくすぐるし、なにより若さは宝物ですね(笑)。仕事ばかりで私のことをかまってくれなくなった旦那とは逆に、かまってちゃんの彼がかわいくてしかたありませんでした。でもある日、彼から言われた言葉で、私の気持ちは一気に冷めてしまったんです。

「俺と結婚したら幸せになれるのに」

この「幸せ」という言葉が引っかかってしまった私。私にとっての幸せは「安心」です。まだ大学生の彼に安心を感じることは、絶対にありえません。そんなことを考えていると、旦那のプロポーズの言葉が脳裏をよぎりました。

「幸せにするとは断言できないけど、経済的に不自由な思いはさせない。約束するよ」

旦那は確かに、その約束は守ってくれています。経済的な余裕こそが、私の「安心=幸せ」につながっているんです。このとき初めて、自分が幸せだったことに気づいたんですよね。