「オーバーパンツ」とは何のことだか知っていますか? 赤ちゃんのママや男の子ママにはピンとこないアイテムですが、少し成長した女の子には必須アイテムともいえるもの。
今回は、女の子ママに是非知ってほしい「オーバーパンツ」について解説します。
オーバーパンツとは
「オーバーパンツ」は、直訳すると「上からはくパンツ」「大きいサイズのパンツ」という意味。
子どもに限らず、バイクに乗るときに雨風をよけるためにはく防風機能のあるパンツや、釣り・アウトドア用にも「オーバーパンツ」と呼ばれる商品がありますし、それらをモチーフにしたカジュアルなワイドパンツも「オーバーパンツ」の名で男性向けに売られています。
しかし子ども用の場合はそういった「ズボン」タイプではなく、おもに下着の上にはくものを「オーバーパンツ」と呼びます。
ベビー用とキッズ用のオーバーパンツの違い
ベビー用のオーバーパンツは、いわゆる「ブルマ」型で、短いワンピースやスカートタイプのベビー服のときに、おむつが丸見えにならないようにはかせるものをいいます。
フリルやリボン、キャラのアップリケがお尻についたものなど、見ているだけで可愛いですね。
いっぽう、キッズ用のオーバーパンツは、ブルマ型ではなくショートスパッツタイプのものがほとんどです。
保育園や幼稚園では、安全面から活動時は体操ズボンだったりスカート禁止だったりするところが多いですが、通園服はスカートだったり、休みの日に公園や児童館で遊ぶ時にはスカート姿で出かけたりすることと思います。
そんな時、下着が見えると恥ずかしいと思う子も成長につれて増えてきますし、反対に全く気にしない子はママやパパが心配になってしまいますよね。
不審者や盗撮など防犯対策の面からも、下着に見えない長めのオーバーパンツをはかせるというママも多いようです。
キッズ用にも裾にフリルなどがついたタイプはありますが、動きやすさを考えて、赤ちゃんのオーバーパンツより飾りは少なめです。
また、小学校に入学すると、プリーツスカートなどの制服が決まっていることもあります。
休み時間にスカートで鉄棒や滑り台などの遊具で遊ぶ機会も多いほか、行事や集会では、三角座り(体操座り)と呼ばれる座り方を指示されることが多いため、オーバーパンツがないとかなりの確率で下着が見えてしまうことになります。
学校から指定がなくても、多くのママは黒の1分丈~3分丈くらいのショートスパッツをはかせることが多いのではないでしょうか。
小学生ママからはこんな体験談も寄せられています。
「修学旅行の説明会があり、視聴覚室で、保護者は後ろでパイプ椅子、児童は前で床に体操座りで説明を聞きました。後ろの方にいた女の子で、おしゃれに気を使いたい年頃なのかもしれませんが、スカートが短かめな上に、オーバーパンツもはいていなかったので、前後の子で話し合う時などに目のやり場に困りました」(Sさん・42歳・6年生の女の子のママ)
防寒用、生理用などオーバーパンツの用途は広い
高学年になってくると生理が始まる子もいます。
スカートの時はもちろん、ズボンでも薄手の素材の場合は、透けるのを防ぐためにオーバーパンツを利用することもあります。
また、中学や高校では、なぜか校則で「タイツ不可」と決められている学校が意外とあります。
ソックスだけでは冷えが心配なので、防寒用にもオーバーパンツは活躍します。
最近では、夏は速乾防臭タイプや涼感タイプ、冬は発熱素材など機能性も進化していますので、衣料品店や通販で色々見比べて選んでみてはどうでしょうか。
おわりに
筆者の子どもの頃はまだ、オーバーパンツやスパッツが出回っておらず、冬だけ毛糸のパンツをはくという感じでした(笑)。
CHANTO読者のママ世代はちょうど移り変わりの時期だったかもしれませんね。
これから赤ちゃんが生まれるという人は、女の子であれば、ぜひ物心ついたらオーバーパンツをはかせて、元気いっぱいに遊ばせてあげて欲しいと思います。
文/高谷みえこ