共働きが一般的になった現代でも「妻が働くこと」について、まだまだ賛否両論があるのは事実です。共働き家庭の夫のことを「妻を働かせている夫」という見方で、非難するケースも。今回は、実際に批判されたことがあるという夫たちから、詳しいお話を聞きました。

 

■だから仕事に身が入らないんだ(淳史さん/33/会社員)

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看護師の妻は仕事が好きで、「人のお世話をするのが生きがいだ」と言っています。そんな妻を尊重し、結婚後も仕事は続けていたんです。しかし、会社の上司は共働きをよく思っていないようで、先日こんなことを言われてしまいました。 「経済的にも女房に頼っているから、お前は仕事に熱が入らないんだ。奥さんがかわいそうだと思わないのか? そろそろ出世して、楽をさせてあげたらどうだ」。仕事は人並み以上にしているつもりだし、課せられたノルマもこなし続けています。 それなのに、評価されない理由のひとつが「共働き」だなんて。そんな古い偏見を知り、がっかりした気持ちになりました。「家庭に入ってくれ」と言っても妻は決して喜ばないだろうし、むしろ「あなたが働けなくなっても私が養う」と言ってくれた男前な妻です。 人にはそれぞれの考え方があり、事情も様々です。働き方も家族の形も多様化したこの時代に、まだそんなことを言っている上司がいるのはとても残念なことです。心強い妻のサポートもあり、いまは転職も視野に入れながら、選択肢を模索しています。