■「家が汚い」遠まわしな訴えに無言の倍返し(桃子さん/33/物流会社事務)

iStock.com/NinaMalyna

18歳で家を出て以来、結婚までずっとひとり暮しだった私。家賃4万円代の極小アパートに住み、最低限の物だけを身の回りにおいてミニマムな生活をしてきました。いっぽう旦那の実家は、田舎の100坪の庭つき一戸建て。

外観はたいそう立派なのですが…家の中は物が多すぎてカオス状態です。料理が得意な姑は、自家製の梅酒や漬物を仕込んでいます。その瓶は台所収納に収まりきらず、いたるところに放置され、何度も足をぶつけました。

子ども連れの帰省は本当に苦痛で、危険なものがないか常に目を光らせなくてはなりません。そこで作戦を立てました。「これ面白かったですよ~」と断捨離系の本を手渡したり、ほこりを被った眼鏡ケースを手に取り「これって誰のですか?」と聞いてみたり。

するとある日、姑が使わなかった納豆のからしの小袋を冷蔵庫に入れているところに遭遇しました。冷蔵庫のポケットには、いままでため込んだからしの小袋が大量に入っています。ついに我慢できなくなって「それ、必要ですか?」と聞いてしまったんです。

するとその日の夕食に「からしマヨネーズあえ激辛アボカドサラダ」が登場しました。姑の無言の訴えが舌と胸にツーンと響き、それ以来あれこれ言うのはやめることに。他人の意識を変えるって予想以上に大変だし、とにかく嫌われますから。