きっと子どもは予想外の方向へ進んでいくから
考えてみれば自分の息子が“映画コメンテーター”になるなんて、僕の親は1ミリも想像していなかったでしょう。保育園の頃から空手に明け暮れて、高校生までゴリゴリの体育会系ボーイだった僕が、こんなにインドアな職に就くなんて。いや、職に就くとか言ったけど“映画コメンテーター”を自称しているだけで仕事がなくなればただの無職。こんな不安定な生活を送るなんてきっと親は望んでいなかったし想像していなかったはず。
子供は親の予想を裏切るものなのかも知れません。そこで、“こんな子に育てたつもりはなかった!”と絶望するか、“その道を見つけたなら突き進め!”と応援してあげられるかは親の器が試される時だと思います。この映画の中で、ビリーのお父さんがその選択を迫られた時、どんな行動を起こすのか。父としての愛と器の大きさに、ポンコツ新米パパの僕は毎回涙するのです。
そして、最後に。 このコラムを通じて、より深く“親子”とか“夫婦”について考える機会をいただけたこと、とても感謝しています。これからも映画と家庭を愛して、悩みつつ喧嘩しつつ日々、戦っていこうと思います。 皆様によき映画ライフが訪れますよう、お祈りしています!
主人公・ビリー君のように、好きなことを見つけて欲しい!
[DVD Info]
『リトル・ダンサー』
(c) 2000 Tiger Aspect Pictures (Billy Boy) Ltd.