
■「聞きたいこと」を整理しよう
質問で相手をイラッとさせないためには、マナーを守って問いかけることが大切です。上司や先輩にとって、仕事がわからない部下や後輩を放置することは、大きなリスクです。もしもわからないことを抱えているのであれば、できるだけ早いタイミングで聞いて欲しい!と思っている方も多いことでしょう。
しかしいざ実際に部下や後輩が質問にやってきたときに、いったい何が聞きたいのか分からないような状態では、答える側も困ってしまいます。時間がないときには、思わずイラッとしてしまうかもしれませんね。
質問をする側としては、「分からないことはとにかくなんでも聞けば良い」と考えるのは危険です。分からないことは当然聞かなければいけませんが、まずは「自分が何を分かっていないのか」という点について整理しましょう。
同じAという仕事に関する質問であっても、具体的な手順が分からないのか、仕事の内容が分からないのかでは、質問の意図は全く異なってきます。自分が聞きたいことを、相手が確実に答えられるよう、工夫をしましょう。
・Aの仕事についてですが、段取りはこのように考えています。問題はありますか?・Aの仕事の資料を頂いたのですが、この部分が理解できません。
・Aの仕事の具体的な手順について、教えてください。 これらの質問文を選べば、ただ単純に「Aという仕事が分かりません」と伝えるよりも、ずっと丁寧な印象になります。上司としても部下の仕事の進捗状況を把握しやすくなりますし、答えるべき内容で悩むこともありません。