【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】
ライター名:草間小鳥子
まだまだ猫ブーム。個性的な猫のCMや、猫好きの芸能人など話題がたえません。猫を飼いたい、飼いはじめた、という方も多いのではないでしょうか。でも、いざ猫と暮らすとなると、子供の成長にどのような影響がある? 気をつけることは? 特に、赤ちゃんなど小さいお子さんがいらっしゃる方は、猫と暮らすことへの心配もあるかもしれません。
1歳の息子と10匹の猫と暮らす筆者が、気になる疑問にお答えします!
アレルギーが心配?
まず、「猫のせいでアレルギーになる」ということはないそうです! ご安心を。もともと猫アレルギーの要素を生まれ持っていた場合に症状が出ることありますが、猫と多く接触していたからといって、突然アレルギーになることはないのです。筆者自身、新生児の頃から猫と暮らしていましたが、アレルギーも喘息もなし。ただ、もしもお子さんに気になる症状が出た場合は、病院でアレルゲンの検査を受けましょう。生後4ヶ月から受けることができますよ。原因は猫だと思っていたが、実はダニやハウスダストだった、ということもあるのです。
猫はきれい好きですが、爪を研いだり、毛が生え替わったりするので、こまめに掃除をする必要があります。できれば、2~3日に一度は掃除機をかけて。そう、猫と暮らしていると、自然と家が清潔に保たれるんです。
事故を防ぐために
実は、猫を飼うときに気をつけることは、赤ちゃんのいる家庭が気をつけるべきことと同じ。
・誤飲すると危ない小さなもの、細かい金具、ひも類などを出しっぱなしにしない
・転落を防ぐため、風呂や洗濯機のフタの閉め忘れに注意
・いたずらされると困るもの(ティッシュや花瓶など!)は手の届かないところへ
猫のために気を配ることすなわち、子供にやさしい家になるのです。
※赤ちゃんが動き始めるようになったら、床に置いたキャットフードをつまんだり、水入れをひっくり返したりするので、さわってはいけないものだと教えてあげて!
赤ちゃんを迎える時に気をつけること
↑ねんね風景。猫は何匹いる!?
では、猫と暮らしていたところへ、新しく赤ちゃんが生まれることになったら?もともといた猫にしてみれば、事情もよくわからないまま生活ががらりと変わってしまうため、相当なストレスを感じてしまうはず。むしろ猫の心のケアに気持ちを割くことが重要です。猫は種族が違えど、年下の者、弱い者のことがちゃんとわかり、優しく接するべきと心得ています。飼い主の大切なものは、自分たちも大切にしようと思うため、急に赤ちゃんを攻撃することはありません。しかし、自身がないがしろにされるのがその者のせいであると感じた場合、「敵」と認識してしまうことも。また、猫がベビーベッドへ飛び乗ってしまうこともあるため、当たり前ですが、保護者は赤ちゃんから目を離さないようにすること。新生児のあいだは、寝ている時はドアを閉めて猫を入れないようにするなど対策を。わが家では、猫が息子のオーボールに足をつっこみパニックになり、寝室中を駆け回っったことも……。赤ちゃんのお世話で手いっぱいかもしれませんが、猫のストレスを減らしてあげることが安全につながります。
いつかはやってくる別れの時
猫の寿命は人間より短く、飼い猫でも平均寿命は15年ほど。病気で亡くなる場合、医療費も人間よりかかりますし、特別療法食や、介護が必要になる場合もあります。子供にとっては、はじめて経験する身近な死となるかもしれません。命のはかなさと尊さを身を持って実感し、悲しいけれども否応なに生きてゆくのに必要な力を身につける体験となるでしょう。大切な家族。必ず最後まで向き合って。
生まれた時から猫といっしょの息子は、猫が大好き!両親よりも年が近く、なじみがあるようで「にゃんにゃーん!」とよろこんで駆け寄っては、背中をなでたり、弱っている猫には自分のおやつをさしだしたり。自然と、守るべき存在に気づいたり、誰かを優先する優しい気持ちが育まれたように感じます。猫のほうも、息子に頭をすりよせたり、なめてやったりと優しい。
生き物を飼うことはデリケートにならなければいけない面もありますが、それ以上にかけがえのない時間をともに過ごすことができますよ!