◼️女性・男性の線引きなく「全社員が成功できる」環境作り
テレビでおなじみの通販ブランド「ショップジャパン」を運営する稲垣さんの会社では、世界中の商品発掘に始まりチャネル提供に至るまで、職種は多種多様。そのため社員の業務内容、就労形態、勤務場所などはさまざまです。 そこで「ひとりひとりが裁量権を持ち、個人の意見を尊重し、時間や場所には縛られない働き方」を重視する企業文化が生まれました。仕事の対価を時間ではなく「成果」に置くパフォーマンス主義や、多様性の尊重、ワーク・ライフ・バランスの充実を図る企業風土が、これを可能にしています。
そんなショップジャパンでは、社員の男女比は5:5、女性管理職の割合は日本の平均が6.8%のところ、なんと40%という驚きの数字! さぞ女性活用の制度が整っているのだろうと思いきや、意外にも「女性に特化した制度」は存在しないのだとか。
「例えば4年前から導入されている『マイタイム制度』では、コアタイムを含むフレキシブルタイムの範囲内でひと月120時間を満たせば100%労働とみなします」(稲垣さん)
社員が自身で時間管理をし、業務を効率化してパフォーマンスを発揮できていれば、始業・就業の時刻は自分の裁量に任されます。
「急な子どもの発熱、自身の通院やリフレッシュなどの場合でも、後ろめたさを感じることなく退勤できます。自己管理することで、自身の変化も見えてきますよ」(稲垣さん)
性別・年齢・役職・ライフスタイルに関係なく、〝全社員が活躍できる制度かどうか〟を意識しているというショップジャパン。女性が活躍できる環境とは、まさに「男女線引きなく全員が活躍できる環境」であるのだと感じました。