「娘のために」50代からでも人は変われる
── そこまで好きだったお酒を、なぜ51歳の誕生日を機にやめようと思ったんですか。
神田さん:50歳の誕生日に、運動やお酒を控えるという目標を掲げたのに、この1年で半分もできていなかったんです。今年、51歳を迎えて「もういい加減、ちゃんとしよう」と。
お友達の還暦パーティーに呼ばれることが増えて、果たして自分はどんな還暦を迎えたいかと考えたら、お酒をガブガブ飲んで、失敗するような60歳にはなりたくないと思いました。そもそも飲みすぎは体によくありません。娘からも家族からも心配されているので、そろそろ本格的にやめないと、私はもう一生やめられないんじゃないかと思いました。
── 今まで何度も控えようと思ってできなかったことが、なぜ今回は続いていると思いますか。
神田さん:今まで何度もできなかったのは、やっぱり本気でやめようとしていなかったからです。今、続けられているのは、「娘のためにやめよう」と思ったからですね。うちはひとりっ子なので、親がいなくなったら娘はひとりになってしまいます。いつまでも元気で、長生きすることが娘のためになると思ってがんばっています。あまりに飲まなくなったので、娘からは「もうママ、お酒飲んでもいいよ」なんて言われていますけどね。私の過去のお酒での失敗を知っている人は、決して飲ませようとしません(笑)。
── これまで、お休みの日は1日中飲んでいることもあったそうで、口寂しい時間も増えたと思います。お酒の代わりに口にしているものはありますか。
神田さん:今は、炭酸水やいろんなお茶を買って飲んでいるんですけど、お腹がチャプチャプしてきちゃって、やっぱりお酒と同じようには埋められません。なので、本当はあまりよくないのですが、甘いものを食べちゃっています。アルコールが分解されると糖になるので、お酒をやめたことで甘いものを体が欲しているのを感じます。
── お酒をやめると甘いものがほしくなるという話はよく聞きます。太りそうなイメージがありますが、体型をキープされていますね。
神田さん:私はシャンパンをボトル1本、ひとりで開けてしまうので、大体700カロリー以上摂っていることになります。ケーキを1つ食べるほうが低カロリーなので、私の場合は、飲まなくなってから顔もスッキリして痩せました。
── お酒を飲む回数はゼロではないとはいえ、月に1回のペースになって、だいぶ飲む量は減っています。今後はどうされる予定ですか。
神田さん:これまでお酒を控えようという目標を立てて、何千回もトライして失敗してきたので、私に残された道は禁酒しかないという結論に至りました。甘っちょろい設定では、簡単に破ってしまっていて。皆さんから散々心配してもらい、「もう一生飲まないぞ」という強い気持ちで始めたものの、結果5か月で5回飲んでしまっているので、本当に禁酒や断酒をしている方からみたら心が弱いと思われるでしょうね。本当は私も恥ずかしいです。
今後も、禁酒を続けていくつもりですが、目標は、いつかみんなでお酒を飲むときに3杯で終われる人になること。スマートにお酒と付き合って、還暦で10回目の結婚式を挙げることが今のモチベーションになっています。
取材・文:内橋明日香 写真:神田うの