母の涙をみて「生きなくては」9年間希望失わず

── 車いす生活を送りながら精力的に情報発信を続けている滝川さんですが、絶望して落ち込むこともあったのでは?

 

滝川さん:事故直後、ドクターヘリで搬送されている最中は、「もうだめだ」と絶望していました。でも、母の涙で「生きなくては」と、逆に気持ちを奮い立たせることができ、それからの9年間、希望を失った瞬間はほとんどありません。「明日には歩けるようになっているんじゃないか」、なんていつも本気で思っていますから(笑)。

 

首から下の感覚がなく、寝たきり状態で一時は人工呼吸器もつけていたのが、リハビリで車いすに乗れるようになり、手の感覚も少しずつ戻ってきて…。少し前には、歩行支援装置を使ってみました。日本ではまだ数少ない装置のようですが、わずかな筋肉の信号を感知して、足を動かしてくれるというものです。

 

これを使うと「また歩きたい」気持ちがより具体的に、強く湧いてきました。このときの写真を上げたXの誕生日の投稿は、4000以上のいいねがつき、閲覧数は22万と話題になりました。

 

滝川英治
重度の障がいのある人のための集中歩行訓練ロボットに挑戦。自力で歩けるようになるイメージがよりクリアになった

── その前向きさはどこから来るのでしょうか。

 

滝川さん:周りの励ましも大きいです。GACKTさんやアンミカさんのような先輩方が「お前、あきらめてないだろうな」と、しつこいくらい連絡をくれる(笑)。周りがあきらめさせてくれないんです。

 

ただ、歩けるようになることだけにこだわっているわけではありません。今日より明日、よりよくしていく。それが僕の生きがいになっています。そういう思いがあるから生きていけるんだと思います。そこは皆さんと同じじゃないのかな。