しんどいときはギブアップしないとぶっ壊れる

── ドクターストップを受けて2週間ほど入院していたそうですが、病室ではどんなことを考えていたんですか。

 

りんたろー。さん:自分が出るはずだった番組に相方がひとりで出ているのを観て、たくさんの人に迷惑をかけて申し訳ないという思いとともに、改めて原点に立ち戻っていました。

 

育児もしっかりして、仕事でも結果を出さなきゃって思ってたんですけど、やっぱりしんどいときはしっかり手を上げてギブアップしないと自分がぶっ壊れちゃう。焦りというより反省が多くて、なんでこうなってしまったか、状況を冷静に考えていたと思います。

 

それに、自分が楽しむとか人を楽しませるということの優先順位が、だいぶ後ろのほうにいっちゃってた気がしました。EXITも、パパも、この先長く続けていくためにはやり方を変えていかないといけない、と。入院して体も心もデトックスできたような感覚でした。

 

── 相方の兼近さんが、「あれだけ自撮りする人がまったくインスタをあげなかった」と心配していましたね。

 

りんたろー。さん:写真自体は撮っていたんですよ。今までの僕だったら、休んでる間も「忘れられないように」とあげちゃってたと思うんですが、仕事を休んでるのに不謹慎かなって。ドクターストップで仕事から離れて冷静になれたことで「今はよくない」と、自分を制御できていたと思います。

 

退院して相方に会ったとき、「これからは賞レースで勝つよりも、自分たちが楽しんで観てくれる人も楽しんでくれるネタを書いていきたい」と伝えました。来てくれたお客さんを笑顔にして帰ってもらうのがエンターテイメントの真髄だなって。遠くからお金も時間も使ってわざわざ観にきてくれるファンの方がたくさんいるなかで、芸人はこうあるべきとか、自分らのスタイルというのももちろん大事ですが、人を楽しませる方向に意識がだいぶ変わりました。それに、EXITのファンの方は優しい人が自然と集まってくれているので、この優しい空間をもっと大事にしたいと思っています。