無理な頑張りは美談じゃない、借金と同じ

── 先日、第2子の誕生を発表されました。「自分を追い込みまくった」という当時と比べて、今はいかがですか?

 

りんたろー。さん:第1子が生まれたときから深夜帯の仕事は休んでいたのですが、今回はしっかり育休も取ろうと考えていました。「頑張らなきゃ」っていう気持ちって、美談じゃなくて借金みたいだなって思ったんです。見て見ぬふりをしていても借金は着実に増えていって、それが膨らんで戻れない状況にもなりかねない。仕事を休むことで、下手したら席がなくなっちゃうかもしれないけど、自分の「しんどい」って気持ちにしっかり気づいていこうって。育児と仕事でキャパオーバーになった経験があるんで、これは何かを減らしていかなきゃならない。借金を作らないようにしていきたいですね。

 

── 今は世の中も自分や周りを大切にする風潮になっていますよね。

 

りんたろー。さん:相方も協力的ですし、理解してくださる番組も多いので、そこはちゃんと甘えようと思っています。僕らがこの世界に入った頃は、「親の死に目には会えないと思え」と言われていたんですけど、時代が変わって、自分が大切にしたいことを守りながら仕事ができるようになったのはすごくありがたいですね。

 

パートナーも、僕が入院して感じることがあったみたいで、よく話すようになりました。「子どもの夜泣きの対応したから、犬の散歩お願いします」とか、自分が頑張ったことを正直に話して、分担できるようになったと思います。

 

ケンカもしますけど、お互いに思っていることを不満も含めて伝えて、それで仲直りします。産後は、パートナーがホルモンの影響で大変なのはわかってるんですけど、こっちも余裕がないと言い返しちゃうんで、余裕は大事ですね。

 

── 育児番組にも出ているから、詳しいですよね。

 

りんたろー。さん:昔は、わかってるからこそ言えないこともあったんですが、今はしんどさも共有して、「一緒に乗り越えていこう」という気持ちが大きくなりました。

 

── GW明けのこの時期は、新年度のスタート後、段々と疲れが溜まってくるころなのですが、頑張りすぎている人にメッセージをお願いします。

 

りんたろー。さん:自分とちゃんと会話をしてほしいです。仕事も家庭も、人間関係も全部大事なんですけど、死んじゃったら全部なくなっちゃう。命がなくなったら元も子もないんで、しんどいときは投げ出す勇気を持ってほしい。やることってたくさんあると思うんですけど、1回全部取っ払って、自分を守るすべを身につけてほしいなって思います。心と体の健康を第一に考えてほしいですね。

 

今の僕は、朝起きて、白湯飲んで、ストレッチして日焼け止め塗ってから散歩行って、ヘルシーなもの食べて。チャラ男とは思えない生活なんですけど(笑)。スマホから離れるときだってあっていいですよ。僕はもともと自分のことをダメだって思ってる人間なんです。でも、ダメなんかじゃない。そう思ってくれる人がたくさんいます。

 

どんな発言をしてもいろんな角度からいじわるされるので、わかり合えない人に時間を使うのはもったいないです。今はSNSも選ぶようにして、Instagramはしてますが、炎上しやすいXからはちょっと距離を置いてるんです。いじわるなコメントをする人は、みんな白湯飲んで、朝、散歩に行ってほしいですね。今の僕は、いらないものはどんどん排除して、今あるものに目を向けていきたい気持ちが強いです。たくさんの人に支えられていることに気づけて、感謝の気持ちでいっぱいになりますよ。

 

取材・文:内橋明日香 写真:りんたろー。