男性は飲食で女性はずっと料理の風習

── それは…。個人の問題でもありますが、都市部では今はそこまで言う人は少ない気がします。「地方女子プロジェクト」では、他にどのような指摘がありましたか?

 

山本さん:さまざまな声が上がりましたが、「東京が令和なら、地方は江戸」と言った人は、「集まりや祭りで、男性はずっと座って飲食するいっぽう、女性は料理を作り、働き続けているのがイヤで、地方から出たくなった」と述べていました。これまでそんな光景が当たり前だと思っていましたが、彼女の指摘で「これはおかしなことなんだ」と、ハッとしました。

 

また、インタビューした女性本人の体験談としては少なかったものの、「女子だから」と、進学の可能性を絶たれるケースを見聞きした人は多数いました。「女だから大学まで行かなくていい」「弟の進学を優先したいから、姉は高校まで」という例もありました。

 

── 進学の選択肢が限られる場合があるのですね。地方ではプライベートな話題への感覚が異なる気がするのですが…。

 

山本さん:富山在住の不妊治療中の女性は、ご近所さんに会うたびに「子どもは(まだ)?」と聞かれるのが苦痛、と語っていました。コミュニケーションの手段としてあいさつ代わりに聞かれるので、家から一歩出ると全員が敵に見えるくらい思いつめたそうです。

 

私は未婚の26歳ですが、「今、何歳だっけ?結婚は?」「そろそろ嫁に行く齢じゃんけー」の嵐がやってきました(笑)。NHK『クローズアップ現代』に出演して、地方女子が周囲の言動や扱いに違和感を持っていることを伝えたことがあったのですが、放送後もご近所から「きれいに映っていたから、嫁のもらい手が増えてよかったね」と言われ、内容がまったく伝わってないことに愕然としました。