産後はカップ付きキャミで過ごしていたけど
── 胸を盛るのが主流だった時代もありますが、2000年代からカップ付キャミが流行っていて、時代はナチュラルに移行していますね。
宮下さん:私が20代の頃の下着は、寄せて上げるブラが流行って、ものすごい厚みのあるパッドが入っていました。30代で出産して、授乳期はカップ付きキャミみたいなもので過ごして。その頃は子どもを生かすことに必死で、下着どころじゃないですよね。でもあるとき、これじゃテンション上がらないなって思って、レースの下着を身につけたら、気持ちがグッと上がりました。それに、カップ付きキャミって上からかぶるのめんどくさくないですか(笑)。
自分の現実を知っているので盛っていると逆に寂しい気がするし、盛って人に見せる必要もないかなって。見えない部分で着心地がよく、美しいものを纏うことで自分の機嫌が上がります。人によって自分を大事にする方法はそれぞれですが、私は下着を整えると心が満たされますね。
── 盛らず、ナチュラルに。今日のメイクもすごくナチュラルな仕上がりですが、昔からそうだったのですか。
宮下さん:いえ、20代は今の10倍くらいメイクは濃かったです。今見てみると、アイラインもバッチリ引いていて、やりすぎだったなぁって。でも当時は「がっつりメイクしてないと外に出られない」とか思っていて、スッピンを人に見られるのも怖かったです。
でもそれはメイクだけじゃなくて、仕事の面でもそうでした。ちょっとでもよく、自分を大きく見せたくて、大してできもしないことを「できます、やります!」と意地を張っていたように思います。
── ドラマや舞台と、人に見られることが前提のお仕事で、体型などは気にされていましたか。
宮下さん:今でこそいろいろな体型の方に合うように衣装のサイズ展開も豊富ですが、昔はテレビ局にある衣装は「9号」がほとんどだったので、「9号を着られるサイズでいなきゃ」と自分を追い込んでいました。
── ダイエットをしていたこともあったとか。
宮下さん:でも、痩せたいと思っているときのほうが、太ってしまっていました。たぶん、痩せようとすると逆に食に執着してしまい、食べ物のことばかり考えてしまうからですかね。20代はいろんな矛盾の中で生きてきた気がします。外であんまりご飯を食べないで、その後、家に帰ってお菓子を食べちゃうとか。「いや、ご飯は食べてないぞ」って(笑)。きちんと食べて過ごしているときのほうがスッキリしていましたね。