コスプレからDJに鍼灸師「失敗の不安はない」

── 突出した才能に頼る危うさを知っているからこその、絹川さんなりのリスクヘッジだったと。

 

絹川さん:ズバ抜けているところがなくても、複数の軸があれば、たとえひとつが崩れても倒れることはありません。それが私なりの生存戦略です。今はそこからさらに踏み出し、DJや音楽、ダンスも勉強していて、アニソンのクラブイベントでコスプレをしながらDJをする仕事もいただくようになりました。

 

次は、元アスリートとコスプレイヤーとしての2つの軸でできることを横に広げる段階だと思っています。最近では、元アスリートの視点を活かして体をメンテナンスするための鍼灸師の資格取得も検討中です。それがコスプレイヤー向けの美容鍼という新しいジャンルにも広げられないかなと考えたり、海外の方向けにコスプレ体験ができるイベントもいいかもと英語を学んでみたり。新しい根をどんどんはっていきたいですね。

 

── 新しいことには失敗もつきものですが、怖さはありませんか?

 

絹川さん:好奇心のほうが勝っていますね。たとえ失敗したって、軸がいくつもあれば致命傷にはならないし、それが何か次のきっかけになるかもしれない。それはやってみないとわからないことですから。本業をやりながらでも、少しずつ別の「軸足」を作っていく。それが、失敗を恐れずに新しいことへ挑戦できる理由なんだと思います。