今夏、再婚予定の妻が支える闘病生活と模索する70代の価値観

── 病院の送迎は再婚予定の早苗さんがしているそうですね。
小西さん:そうそう。これから再婚するけどまだ一緒に住んでなくて、毎朝迎えに来てくれるの。今日も病院でたわいもないことでケンカしたけど、それでも早苗がそばにいることは精神的にも大きな支えになってるよ。とくに今のような事態になって、彼女の存在がとても大きい。
── しばらくは治療に専念されると?
小西さん:そうだね。去年まで東京と軽井沢の別荘を行き来していたけど、今は治療がない日に軽井沢に行ってる。すごく気分転換になるんだよね。余計なことを考えなくてもいいし、日常から解放される。
でも、病気になって気分が落ち込むけど、「年貢の収めどき」みたいな話でもないと思う。たしかに病気を患ったけど、体が戻ったら家でじっとしているわけでもないし。気づけば75歳になったけど、その年代で定年退職して家でゆっくり過ごす人もいれば、外に出てずっと現役の人もいる。
僕自身は今は生き方を模索しているところ。僕の70代はどういう価値観で進めばいいのか。仕事も病気も経験したし、去年は再婚も決めた。この先の生き方を日々考えているところだよ。
取材・文:松永怜 写真:ドン小西