想像を絶するゴミの量「捨てるだけで数百万円」
── お母さん亡きあと、実家の片付けは大変だったそうですね。
香坂さん:それはもう本当に、想像以上に大変でした。母は持っている物が多かったんですけど、もともとは綺麗好きだったので整えられてはいたんです。でも、がんが脳に転移してからは、キッチンなど目に見える場所もめちゃくちゃになっていて。いつのものかわからない缶詰がたくさん積んであったりする状況でした。
弟や妹と「この状況、ヤバくない…?」とは言っていたんですけど、母が生きていてそこに住んでいるわけだから、むやみに片付けることはできません。亡くなるまではそのままにしてあったのですが、いざ片付けようと思ったら「こんなにあるの?」と驚かされるくらい、物がたくさんあったんです。
── どれくらいの量でしたか?
香坂さん:数トン積めるトラックで何回運んだかわからないくらいの量でした。業者さんを呼んで処分をお願いしたのですが結局、捨てるだけで数百万円もかかりました。
── 数百万円も!
香坂さん:たとえば布団は、「誰が使うの?」という古いものが何組もありました。洋服だけでもひと部屋が母のもので埋まっていて、最終的には段ボール何十箱にもなりました。
趣味もたくさんある人だったので、たとえば手芸用品なども大量にあって。山盛りの毛糸、大量の編み棒やハギレが、「こんなに必要?」と思うくらい出てきました。着物の帯締めに使う組み紐のセットなども押し入れの引き出しや天袋から無限に出てきて…。本当にすごかったです。
── 想像以上の量だったのですね。
香坂さん:神奈川県にある4LDKだったのですが、田舎の家って広いので、しまう場所がたくさんあるじゃないですか。だから何十年も使っていないものでも、全部取ってあったんです。