離婚して気づいた「本当はもともと自由だった」

還暦を過ぎてからやりたいことが増え、最近では独学でウクレレを練習しているそう

── ご自身の中に「こうあるべき」というような「基準」があったのですか?

 

香坂さん:たとえばの話ですが、私は性格上、家にゴミが落ちていたら「ゴミだ!」と思って取りに行く方なんです。でも、ゴミが見えていても「ゴミだな」と思ってスルーする人もいますよね。これは誰が悪いとかではなく性格の違いなんですが、ゴミが放っておかれているのを見ると、私はイライラしてしまう。そういった自分の「物差し」があったのかなと思います。

 

── そうした「物差し」が、しんどさのひとつになっていた?

 

香坂さん:頑張りすぎてしまったことで、自分に自分が疲れる、みたいな感じがあったと思います。でもこれは、離婚後に振り返って気づいたことではありますけどね。

 

── 当時は「自分で自分を縛っている」とは感じなかったのですね。

 

香坂さん:そうですね。ところがひとりになってみると、「あぁ、私、なんか自由じゃない?何をしようがどう決めようが勝手なんだわ」と思えてきました。ただ、それだけじゃなくて、「本当はもともと自由だったかもしれない」という気づきもあったんです。結局、ちゃんとコミュニケーションがあればよかったんだと、今は思っています。

 

── 結果的に離婚されましたが、別の選択肢もあったかもしれないと思うことはありますか?

 

香坂さん:それはないと思います。もう十分にやりましたしね。