いつ体調が急変するかわからないリスクを抱え、独身でひとり暮らしを送るグレート義太夫さん。彼の孤独死を防いでいるのは、40年以上続く、たけし軍団メンバーとの強い絆です。毎朝の生存確認メールや、心停止後に届いた不謹慎ジョークなど、家族でも福祉でもない、かけがえのない「サードプレイス」の存在。師匠・ビートたけしさんの教えを胸に、戦友たちと支え合う、令和の新しいコミュニティの形を辿ります。
ブログ更新がないと軍団からの生存確認
1995年に糖尿病を発症し、現在は週15時間の人工透析治療を受けているグレート義太夫さん。これまで病気の悪化で何度も倒れ、救急車で緊急搬送された経験があります。いつ体調が急変するかわからない状況での独身、ひとり暮らし。支えは、たけし軍団のメンバーです。
「朝9時までにブログの更新をしていないと、誰かから生存確認のメールが来るんです。事務所全体で見守ってもらっている実感があって、家族以上の存在だと思っています」
2024年、心筋梗塞で心臓が7秒間止まったというグレート義太夫さん。そのときも、同じ事務所のダンカンさんが真っ先にメールをくれたといいます。
「『9万8000円で行える小さなお葬式でいいかな?』って(笑)。心筋梗塞で死にかけた人間に送る内容ではないですよね?でも、こうして笑い飛ばしてくれる存在がいるのは、僕にとって大きな支えです。
心筋梗塞の予防のためのウォーキングにダンカンさんはよく付き合ってもくれます。でも、ウォーキングって言うのかな…、8キロくらい歩かされるんですよ。めちゃくちゃ厳しくて『(ダンカンさんの本名から)飯塚上等兵』と呼んでいます。僕が途中で倒れるのが見たい、とか言っていましたね。おかげで体を動かすきっかけをくれています。実際にそこまで一緒に歩いてくれる人って、なかなかいないですよね」

グレート義太夫さんのつらい状況を、笑いのオブラートに包むたけし軍団のメンバーたち。でも、一つひとつのエピソードに、思いやりが込められています。
「みんな、僕が糖尿病と診断されたときは『不摂生だからだよ』と笑っていたんです。でも人工透析を受けるようになったら、ものすごく厳しくなりました。番組の打ち上げパーティーで僕が肉のコーナーに行こうものなら、『お前は草だけ食べとけ!』と、めちゃくちゃ怒られます」