365日、2匹の兄妹ねこに振り回されっぱなし!ねこ初心者・長谷川ろくさんが、翻弄されつつも幸せいっぱいな日々を綴る注目のコミックエッセイ『こねこのドレイ』。一度ハマれば抜け出せない、最高に心地いい「ドレイ生活」の模様を、厳選エピソードと共にお届けします!
長谷川家の春は「ブラッシング」から始まる
性格も正反対なら、毛質も対照的な猫の兄妹。毛が短いサンちゃんですが、この時期ばかりはいつもより抜け毛が目立ちます。普段はブラッシングを嫌がる彼女が、この時は神妙な顔でブラシを受け入れる。その柔らかな手応えこそが、長谷川家における「開花宣言」なのです。






春の訪れを告げるのは、抜け毛だけではありません。冬の間は閉ざされていた窓を開け、2匹が競うように外の空気を吸い込む姿。朝の光の中で、鼻先をピクピクさせて「スンスン」と春の匂いを確認する。その小さな背中を見守る時間は、何にも代えがたい安らぎを与えてくれます。






まだまだ肌寒い朝もありますが、猫たちは確実に季節の変化を捉えています。忙しない日常の中で、私たちがつい見落としてしまう小さな春。猫たちの体温や行動を通して感じる季節の歩みは、どこか「乙」で、心をじんわりと解きほぐしてくれるものです。
文:可児純奈 漫画:長谷川ろく