「人手不足の穴埋め」ではない。学びに来た弟子の将来見据え
── 東南アジアへの進出。その大きな足掛かりとなるのが、今お店で働いている外国人スタッフの存在だそうですね。
澄川さん:はい。「はかたや」ではベトナムやネパールといった国々のスタッフが多数働いています。彼らは非常に優秀で、仕事の飲み込みも早い。生産性が高いわけです。一杯290円のラーメンを実現できているのは、優秀な外国人スタッフの存在があってこそなんです。
でも、彼らを単なる「人手不足を補うための労働力」だと思ったことは一度もありません。彼らは大きな夢を持って日本に来た若者たちです。私は彼らに、ラーメン作りのノウハウや経営の仕組みを惜しみなく教えます。

── それは、彼らが母国に帰ったあとのことまで見据えて?
澄川さん:その通りです。うちで手に職をつけた彼らが、いつか自国に帰り、「はかたや」の暖簾(のれん)を掲げてお店を開く。現地の雇用を生み、現地の暮らしを豊かにしていく。彼らの自立を後押しすることで、結果として「290円の仕組み」が世界へ広がっていく。そんなウィンウィンの関係がベストだと思っています。