日本人の果物の摂取量をご存知でしょうか。国が掲げる目標値(1日200グラム)の半分を下回っており、特に若い世代の「果物離れ」は深刻です。ビタミンやカリウム、食物繊維が豊富で生活習慣病の予防にも役立つ一方、「値段が高い」「皮をむきが面倒」。そんな私たちの「フルーツ離れ」を解決しようと、2月末の凍えるような新宿駅の店頭に立つ女性がいます。

 

「おいしい国産フルーツの消費量をあげたい」と新たなキュレイテッドフルーツブランド「ORVIIA(オルヴィア)」を始めたのは、フリーキャスターの永島優美さん。新宿駅での店頭販売もみずから行う彼女に、その熱い想いを伺いました。

「15粒1万円」ワインのように、特別な日の贈り物にフルーツを

ORVIIAが発売していたのは、厳選した一流ブランドの国産のイチゴ。価格は15粒で6000円台後半から1万円台。

 

永島優美さん
ポップアップストアで商品の説明をする永島優美さん

「ここまで美味しいフルーツを作るには、時間と労力はもちろん、研究や環境整備にも膨大なコストがかかっています。収穫期以外も土作りには休みはなく、近年の猛暑の影響で、収穫前に表面が溶けて腐敗が進んでしまうこともあるそうです。物価高で経営が苦しいなか、価格を下げ過ぎればフルーツの価値や農家さんの未来を奪うことにもなってしまう。生産者の高齢化も依然として歯止めがかかっていません。

 

輸入に頼っている面が多く、食品ということもあって消費者の立場からすると高い・安いで判断してしまうフルーツですが、ORVIIAが目指すものは、ワインのように『この年のこの畑で採れた特別な1本』にお金をかけたいと思っていただけるような価値を生み出すこと。頑張っている自分へのご褒美や思い出に残る記念日、大切な人への贈り物にフルーツが選ばれるような文化が根付いたらいいですね」