「腐ったみかんを家に投げ」長男と次女がいじめの仕返しに

── 未知子さんには弟の太郎さんと妹のちさ子さんのきょうだいがいて、小さい頃、いじめられている未知子さんを守ってきたそうですね。

 

高嶋さん:未知子が小学校に通うようになると、真っ先にいじめの対象になって、ランドセルをドブ川に捨てられていたこともありました。それを見た弟妹は、黙っていられなかった。腐ったみかんを持って行って、いじめっ子の家に放り投げるなど、仕返しをしたこともあったようです。

 

── 荒っぽい手法ではありますが、いじめられている姉を放っておけなかったんですね。

 

高嶋さん:ちさ子と未知子が電車に乗っていたら、小学生の男の子たちがいて。男の子が、未知子の顔を見て「猿みたい」って言ったらしいんです。それを聞いて、その子の顔面を殴って逃げたもんだから、男の子はあっけに取られていたそうです。やり方はアレですけど、きょうだいのことは絶対に放っておかない。

 

しかも、ちさ子は「親分」だったから、自分の友達の輪の中に必ず未知子を入れ、遊んでいたというか、自分の子分たちに面倒を見させていたみたいです(笑)。長男の太郎も、ちさ子もいつ頃から未知子のことが「周りとはちょっと違うのかな」と思ったかはわからない。でも、ふたりは本当に未知子のことを守ってくれていた。きょうだい思いなんです。ありがたいよね。

 

高嶋弘之さん
毎日、公共の交通機関を使い、歩いて出勤することで足腰の健康を保っているという弘之さん