「そのときに考えればいい」という生き方の余白

── もし今後、ライフステージが変わって家が手狭になったら?

 

相馬さん:そのときに考えればいい、と思っています。部屋を増築してもいいし、もう1台作ってもいい。大きな家が欲しくなれば、「こうしなきゃいけない」という縛りがないのが、タイニーハウスのよさですから。

 

── もし、タイニーハウスに興味を持った方がいらしたら、何かアドバイスはありますか?

 

相馬さん:いきなり自作で家を作るのは大変ですが、今はタイニーハウスに滞在できる宿もあります。大きなローンを背負う前に、一度「本当に必要な広さ」を体感してみる。それだけで、生き方の選択肢は広がるはずですよ。

 

 

大きな家がよくなったらそのときに考えればいい。相馬さんのその言葉は、何かに縛られるように生きてきた私たちの心を、ふっと軽くしてくれます。

 

一生続く住宅ローンや、終わりのない家事。私たちはいつの間にか、「家」を快適な場所にすることよりも、「家」を維持することに疲れ果ててはいないでしょうか。もし、今のあなたにとって本当に必要な広さが「7畳」だとしたら、その余ったスペースには、どんな心の余裕が生まれると思いますか?

 

取材・文:小山内麗香 写真:相馬由季