「合言葉はスキマモリ」親子で会話することが最大の事故防止に

── スキマモリの活躍によって、事故防止の手応えは出ていますか?

 

平山さん:おかげさまで、現在は弊社内での隙間転落発生件数は減少傾向にあります。ある駅長からは、遠足で駅を訪れた子どもたちがスキマモリの話をしていたという報告もあり、キャラクターの認知が隙間への意識に繋がっているのではないかと考えています。しかしながら、発生件数はゼロになることが目標でありますので、引き続き大阪公立大学様に分析をいただきながらプロジェクトの進化に努めていきたいと考えております。

 

── 春休みで子どもと電車に乗る機会が増えてくる時期です。事故を防ぐために、家庭でもできる対策はありますか?

 

山下さん:ぜひ、ご家庭でスキマモリのことを話題にしてみてください。事故を防ぐには、親が一方的に「危ない」と危険を伝えるよりも、子ども自身が「隙間の存在を認識すること」が非常に有効です。子どもが隙間を自覚していれば、「あそこにスキマモリがいるよ」「隙間があるよ」と子どもが親に教えてくれるようになり、結果として周囲の安全意識が底上げされます。

 

平山さん:「合言葉はスキマモリ」をひとつのキーワードにして、駅のホームでの声がけに活用してください。子どもたちの好奇心を味方につけることが、何よりの安全対策になります。

 

 

子どもたちの好奇心や想像力をかきたてることで事故を防ぐユニークなプロジェクト。そこには企業の垣根や競争を越えて、安全を守りたいという熱い思いが込められていました。この春、駅のホームで「合言葉はスキマモリ」とお子さんに声をかけてみてください。その一言が、大切な我が子の足元を守る、何よりの習慣になるはずです。

 

取材・文:阿部祐子 写真:JR西日本