「指があったら、と思う日は今もある」。そう漏らすほど心は揺れ動く。けれど、日々の工夫をSNSで発信すると、時に「働けるのになぜ」と厳しい声が届くこともあった──。生まれつき右手の指が欠損している、むろいのぞみさん。いっけん、普通に生活を送っているように見える彼女に向けられるのは、わかりにくい障害ゆえの無理解でした。健常と障害の「はざま」でどちらの枠にも収まりきれない葛藤を抱えながら、彼女が辿り着いた「無理に前を向かない」生き方に迫ります。