「解決策はいらない」。夫が求めていたのは雑談だった

── 2人きりの時間が増えて、あらためて感じたことはありますか?

 

池田さん:パートナーシップで重要なのは、「雑談」だと思っています。必要なことしか話さない関係は、どこか冷たいでしょう?夫は早く寝てしまいますが、ご飯を食べながら「あぁだ、こうだ」と他愛のない話をする。昨日も選挙の話を2人でしていました。

 

── 意見が合わなくてギクシャクすることはないですか?

 

池田さん:実は以前から、夫に「明子はすぐ人の話の腰を折る」とよく言われていました。夫が「今日は大変だった」と言うと、私も良かれと思って「じゃあ、こうすればいいじゃないの」と解決策を言ってしまう。でも夫は「大変だったね」とただ共感してほしいだけだったんですよね。

 

── 変わったきっかけは何だったのでしょうか?

 

池田さん:夫との関係や仕事のストレスを改善するために心理学を勉強するようになってからは、アドバイスを求められない限り言わないように意識しています。すると、雑談が続くようになりました。でもスキルではなく、人間性がにじみ出るものなので、これ結構難しいです。

夫の更年期に、アロマで「触れる」ケアを

梅沢富美男・池田明子
池田さんの誕生日に夫の梅沢富美男さんと

── 長い夫婦生活のなかで、梅沢さんが男性更年期の症状に悩まされたこともあったそうですね。

 

池田さん:夫が50代のころなんですが、あの賑やかな人が、すごくイライラしてしまったり人に当たり始めて。自分でもその変化に気づき、「もしかしたら脳に問題があるのかもしれない…」と。病院が大嫌いなのに、夫みずからMRIを撮りに行っていましたが、「異常なし」。

 

私は夫の症状を知って、最初は「あなたの性格の問題なんじゃないの~?」と笑いながら言っていましたが、「これは更年期症状なのでは?」と次第に思いはじめました。私は植物療法の学校を運営しているので、ハーブやアロマを使ったハンドマッサージをしたりして、伝統医学の視点からケアしていましたね。

 

── その経験は、今のお2人の関係にも影響していますか?

 

池田さん:今でも夫に「触れる」というのは意識しています。年を取ってしまうと、昔みたいに触れ合うこともあまりしなくなってくるものですよね。ハンドマッサージだけでなく、「おはよう~」と言ってハグしたり、「大丈夫?」と言って肩を少しマッサージしたり。神経やホルモンの面からも、触れ合うことの効果は検証されていますからね。