「知らない人と結婚したくない」──。そんな拒絶から始まった「交際0日婚」から24年。森三中・大島美幸さんは、2度の流産や妊活休業といった歳月を共に積み重ね、今では誰よりも夫を理解する「一生の味方」となりました。2024年、放送作家を引退し第二の人生を歩み出した夫に、彼女が手渡したのは「3枚の券」。赤の他人が本物の家族へと変わるまでの軌跡と、妻の覚悟を聞きました。
「知らない人と結婚したくない」気まずかった新婚生活

── 夫・鈴木おさむさんと交際0日での結婚は話題になりました。鈴木さんが今までの恋愛パターンでは離婚すると危惧し、芸人としてリスペクトを感じた大島さんに、恋愛感情ゼロのままプロポーズしたのがきっかけだそうですね。当初は「嫌だった」とおっしゃっていました。
大島さん:全然知らない人と結婚したいわけないじゃないですか(笑)。でも、私はそれまで彼氏がいたことがなかったので、森三中のふたりにも、母にも「これを逃したらチャンスはない!」と。離婚前提というか、芸人として「22歳でスピード離婚したら面白いかな」という渋々のスタートでした。
── そんなふたりの新婚生活、いかがでしたか?
大島さん:ずっと気まずかったです。もともと友人と中野のアパートに住んでいたので、しばらくは別居状態。毎日、旦那さんの家に通っていましたが、「自分は家政婦だ」と床をピカピカに磨き、美味しい手料理を作ってはバイクで帰宅する日々。プレッシャーと疲労で、4か月の間にガリガリに痩せちゃったんです。今思えば、かなり気を張っていたんですよね。「これはキツい」と、友人を呼んで3人で暮らし始めました。だから家には友人と私、そこに知らない人がいるという印象でした。
── そこからどうやって夫婦の仲が深まっていったんでしょうか?
大島さん:呼び方をあだ名にしたのが大きかったかもしれません。それまでの「おさむさん」「大島」から、距離を縮めるためにみゆきで「みーたん」、おさむさんの「むーたん」と決めて。はじめは照れくさかったものの、おかげで仲よくなれました。芸人と放送作家なので共通の知り合いは多いし、話も盛り上がる。同居してくれた友人も「もう夫婦で仲よくなったから大丈夫だね」と出て行きました。