「ひとり旅」で視野も確実に広がった
── そうした経験から得たこと、考え方などの変化は?
板倉さん:アウトドア体験を重ねると、市街地の文明のありがたさを改めて感じます。たとえば車中泊をしていると、トイレやお風呂のために外に行かなきゃいけないんですけど、家は囲われた空間の中にトイレもお風呂もあって、どちらも外に出ることなくすませられますよね。家ってすごいなあと。
いっぽうで、何でも揃うインドアの環境にずっといると、アウトドアの自然の美しさに胸を打たれます。サバイバルで冒険的なところが楽しかったりも。インドアとアウトドア、両方の価値が上がった気がします。あと、いろんな場所を旅しながら、その土地や暮らしに思いをめぐらせるようになりました。ここの景色は素晴らしい。だけど、雪が多いので雪かきは大変なはず。自分が住んだらどうなるだろう…とか。視野は確実に広がりましたね。
── 新たに何か生み出されるような、充実した日々を感じます。
板倉さん:ハイエースひとり旅の経験は、絶対にムダにはならない。どんな場面で役立つかはわかりませんけど、必ず活きてくると思っています。
取材・文:百瀬康司 写真:板倉俊之