体の違和感を無視しないでほしい

── 体の違和感を放置しないでほしいとも話していらっしゃいますね。

 

うーたんさん:はい。私も、高校生のころから感じていた首の痛みがなかなか改善せず、さまざまな病院で検査をしてもらうなかでがんがわかりました。私のように発見が遅くなってつらい状況になる人をひとりでも減らせたらと思います。病院に行って診断がついたから、出された薬を飲んでおけば大丈夫とは思わず、症状が改善しない場合には違う病院に行くなどして症状が緩和するまでは通院してほしいです。

 

── 自分のことになると、「大丈夫だろう」とついあと回しになってしまいがちです。みなさんの反応はどうでしたか?

 

うーたんさん:「健康診断なんていつか行けばいいやと思っていたけど、行ってみようと思いました」や「ちょっと検査の必要があるんですけど、不安はありますが頑張ろうと思います」とコメントをいただき、私のように大変な思いをする方が減っている実感があり、すごくうれしいです。

 

また、病気でなくても生きているのがつらいという方が私の動画を見て、「自分がやりたかったことがあったと思い出した」「今、健康でいられて何の治療もしていないことが本当はすごくありがたいことだったんだって気づいた」と言ってくださることもあります。

 

大変なときに、自分より大変な人がいるとちょっと気持ちが楽になりますよね。だから、これだけ大変でもなんとかやっている私を見て「自分も気楽に頑張っていこう」と思ってもらえたらうれしいなとも思っています。

 

── 今後、取り組みたいことはありますか?

 

うーたんさん:いちばんはYouTubeを続けていくことですね。また、まだ構想中なのですが、希少がんの情報をなかなか得られず苦労して孤独を感じていたので、希少がんの体験談が集まるサイトを作りたいなとも考えています。残された人生がどれくらいあるかわからないので、日々、今しかできないことを考えて後悔しないように生きようと思います。

 

 

「残りの人生がどれくらいかわからない」という現実は、誰にとっても他人事ではありません。皆さんは、もし今日という日が「当たり前ではない」と感じたとき、あなたはどう過ごし、誰に何を伝えたいですか?

 

取材・文:阿部祐子 写真:うーたん