成功のゴールから逆算したら自分を見失っていた

── 前回の取材では、高岸さんにスポットライトが当たることがコンビにとって大事で、そのために頑張りたいというお話を伺いました。そのあたりの考え方に変化はありますか?
 

ティモンディ
ティモンディを結成したばかりのころ。世界遺産で知られる広島県の宮島で

前田さん:やっぱり高岸にスポットライトが当たるようにしたいという思いは変わらないし、僕たちが活躍するために必要だと思うので、大事にしたいです。ただ、以前と大きく変わったところは、「自分がどうしたいのか、何をすると幸せなのか」を考えられるようになったことです。

 

休養前は、僕たちが活躍するために自分ができることは何なのか、逆算から考えすぎていたかも。逆算して考えたほうが効率がよかったりするし、ゴール到達が早くなるかもしれないけれど結局、自分の仕事が増えてしまって、負担に感じていたような気がするんです。 

 

── これからは、ご自身の「こうしたい」という気持ちも大切にしたいと。


 
前田さん:
はい。自分がやっていて楽しいと思えること、たとえば書くこととか。なぜ、書くことが楽しいと思えるのか明確な理由はわからないのですが。

 

人間って、生まれてきたときって成功したいとかお金を稼ぎたいとか、何も望んでいなかったと思うんです。生きる理由みたいなものは後天的に自分から考え出していると思うのですが、赤ちゃんのころってすべての経験が初めてじゃないですか。

 

ティモンディ前田裕太
前田さん4歳のころ。あどけない笑顔がかわいい!

初めてのことって、触れただけで感動するし、「食べる」「眠る」というところに、人間としての醍醐味ってあったんじゃないかなって。だから、幼少期の気持ちってフレッシュな感性として今でも覚えていることが多い気がします。

 

僕ら人間は、子どものときから生き物としては変わっていないと思うんです。たとえば、お昼ご飯を食べた後に眠くなった。きっと30分くらい仮眠を取ると気持ちいいかもしれない。でも、仕事中は寝ちゃいけないというルールがあったら、やっぱり守る人が多いと思う。でも、昼食後に眠くなるのがつらいなら、上司の許可をもらって30分くらい外で休憩させてもらったり、漫画喫茶で仮眠をとったりもできるはずです。

 

僕は今回の休養で、豊かに生きるための心の動きを大切にしながら、なおかつ大事にしなければいけない社会のルールの中で生きていくことは両立できないことはないと気づくこともできて。これから模索していかなきゃと思っているところです。