だからもう、きっと大丈夫

── 現在は、円形脱毛症の症状はいかがですか?

 

前田さん:ずいぶんよくなりました。2年間、いろいろな改善策を模索していた感じでしたが、そのかいあって、パッと見はもうわかりにくい状態になっていると思います。


 
振り返ると、僕はずっと売れたくて、忙しくなりたくて頑張ってきたのに、自分が豊かに生きることについて解像度が低い状態だったせいで、忙しくなったことに対して少し被害者意識があった気がします。自分が望んだ状況なのに「こんなに忙しいなんて話が違う」って思ってしまったり。

 

ただ、休養するなかで、「自分が大切にしたいことのために仕事をしたい」と考え方をだいぶ整理できて、仕事への向き合い方も違ってきたのをすごく感じています。だから、もう円形脱毛症が悪化することはないんじゃないかな。最近は、そんな前向きな気持ちでいられるようになりましたね。

 

 

「こうあるべき」に縛られて、息継ぎなしで泳ぎ続けてはいませんか?「血の出ない流血」が止まらなくなる前に、自分を労うための具体的な一歩を。今のあなたを本当に癒やしてくれる「ささやかな幸せ」は何ですか。

 

取材・文:高梨真紀 写真:前田裕太