思春期の娘とのふたりだけの時間は…
── すごいですね!お弁当作りだけでも大変なのに節約まで。
パパイヤ鈴木さん:時間の余裕があるときにまとめて料理して、タッパーに入れて冷蔵庫に入れておくとか、具体的な方法を娘に教えて。学校の勉強だけでなく生活全般のことを学んでほしいと思っていました。生活のなかでも特にお金のことはシビアだと思うんですよ。娘にもお金を渡して、自分で使い道を考えさせてきました。具体的にいうと、僕は娘に月3万円渡していました。

── 高校生では多いほうですよね!?
パパイヤ鈴木さん:これにはわけがありまして。娘が行きたいと言った高校の学費がわりと高くて。「ダメだ、そんなお金ない」と答えたら、「わかった。それなら私、特待生になるからって」と言って、勉強を頑張って、本当に特待生になったんです。高校3年間の学費がタダになりました。
そのご褒美と思っておこづかいを渡していました。使い道についても自分で決めさせて。僕が仕事でお弁当を用意できない日は学校で食べる日もあるのですが、食費を除いてもかなり残ります。携帯電話代などに使っていたようですが、使い道については娘の自由だと思うので、特に聞いていません。僕としてはお金がどういうものなのか知ってほしかったんです。大学からは学費がかかるので、おこづかいはなくなったんですけどね。お金は大切なものだし、絶対にたくさんなくちゃいけないというわけではないけれど、自分でどうやりくりするかで変わってくることを学べたらいいなと思っていました。
── 思春期の娘さんとの生活を振り返ってみていかがですか。
パパイヤ鈴木さん:娘は小さいころから僕のことが好きで、今はもう社会人ですが、昔は「パパみたいな人と結婚したい」と言ってたんです。「俺みたいなのは、なかなかいないよ」って言ってましたけどね(笑)。でも、そんな娘との生活も僕がやっぱり限界でした。思春期の娘とずっといるというのは気をつかいますよね。
娘が高校3年生になるタイミングで家族が沖縄から東京に帰ってくるとなったときは、正直ホッとしました。でも、今は子どもたちとバラバラに暮らしているので、あんなに娘と一緒にいた時間はそのあともうなかったなって。当時は大変だったけど、振り返ってみたらよかったと思いますね。
取材・文:内橋明日香 撮影:矢島泰輔