日本とアメリカで異なるスポーツ選手の妻の役割

── 野球選手の妻といえば、ご主人のサポートに徹して大変そうとイメージがあります。

 

瑠美さん:野球に限ったことではないと思いますが、日本ではスポーツ界、政界と言われるように、〜界がつく仕事をされているご主人を支える家族は、裏で支えることが求められる風潮があると思っています。私も結婚後、アスリートの栄養に関する資格をとって、夫の食事面でのサポートを続けています。でもこれは文化的な側面もあると思っていて、日本で、野球選手の奥さまが続けてきた伝統に敬意を持って取り組んできました。

 

でも、アメリカではまったく違っていて。奥さまは裏でも表の立場でもなく、ひとりの人間として旦那さんと対等な存在であると感じることが多いです。ご主人の食事面でのサポートはシェフが担当し、お掃除などの家事も依頼して、遠征があれば住み込みのお手伝いさんに来ていただく方もいらっしゃいます。奥さまもビジネスやチャリティー活動などで自分の人生を大切にされている方に出会ってきました。

 

菊池雄星さん・瑠美さんご家族
ケーキやお花もゴージャス!瑠美さんの誕生日を家族でお祝い

── 個人を尊重するというのが夫婦のあり方にも現れているんですね。

 

瑠美さん:アメリカでは、試合中に何か起きても、誹謗中傷の矢が家族に向くことはないというのも驚きでした。野球をしているのは野球選手である夫で、妻がプレーしているわけではないので、「大変でしたね、また頑張ってください」と声をかけられることはあっても私にマイナスな言葉を向けられることはありません。

 

一心同体で家族一丸となって戦うという気持ちは一緒ですが、〜の妻や、〜夫人としてではなく、私も名前で呼ばれています。どちらがよくて、どちらが悪いというものではなく、大切なのはお互いに心地よく過ごすためにどうしたらいいのか考えることではないかなと思いますね。