WBCの日本代表に選出された夫・菊池雄星さんのメジャーリーグ移籍に伴い、アメリカへ渡った菊池瑠美さん。慣れない地での夫の食事管理や初の子育てに奮闘し、自分のことをあと回しにしていたなかで、思わぬ出来事に直面します。

人生の転換点となったアメリカでの生活

── 夫でメジャーリーガーの菊池雄星さんの移籍に伴い、現在はアメリカで生活されていますが、瑠美さんは大学卒業後、地方局のアナウンサーとしてキャリアをスタートさせました。

 

瑠美さん:アナウンサーといってもアナウンサー職ではなく、報道部に所属して、取材活動も行っていました。学生時代からテレビ局のADの仕事をしていたので抵抗はなかったのですが、カメラを回して、原稿も書いて、映像の編集作業もして、それを自分で読むという、ニュース制作の一連の流れを経験させてもらいました。

 

菊池瑠美さん
「インタビュー中の表情も素敵」キャスターとしてマイクを向ける菊池瑠美さん

── 自分でカメラも回していたとは驚きました。

 

瑠美さん:寝るときは常に枕元にカメラを置いていました。何かが起きたらすぐ撮影する準備をしていて、消防車やパトカーのサイレンの音が聞こえたらすぐさま家の窓を開けて。この経験がその後、フリーになったときに活きました。自分の目で見たことを原稿にしていたので、生放送で時間が限られるなかで、ここはこう言い換えようとか、この文章はここで切ろう、という判断が瞬時にできるようになったのは、最初のキャリアが影響していると思います。

 

── 夫の菊池雄星さんがメジャーリーグに移籍されたあと、海外での生活がスタートしました。仕事への未練はありませんでしたか。

 

瑠美さん:未練がゼロと言ったら嘘になるかもしれません。仲間がいて、自分の居場所があった仕事のことは本当に大切に思っていました。ただ、ライフステージが変わるタイミングでもあったのかなと思います。夫のメジャーリーグへの移籍が決まって、アメリカに行くことになり、そのタイミングで妊娠もしていましたので、ここはいったん家庭に入る時期なのではと。

 

でも、家庭に入るといっても、家でしていることは仕事のように責任が大きいものでもありました。引越しのための準備から現地での生活の立ち上げ、夫の食事の管理や海外での初めての出産と育児。人生の大きな転換点だったと思います。