ものまねタレントとしても知られる女優の加島ちかえさんは、元カリスマホスト・城咲仁さんと2021年に結婚しました。しかし、初めてふたりで会ったときの印象は恋愛感情ではなく「この人、生きづらそうだな」という思いだったそうです。
「知らないの?」客として来店したド派手な彼

── 歌舞伎町ナンバー1ホストとして知られていたあの城咲仁さんと2021年に結婚されました。初めて会ったときの印象を教えてください。
加島さん:当時、私は六本木のお店で、ホールスタッフをしながらモノマネや歌のステージに立っていたのですが、そのときにお客さんとして来たのが最初でした。私は地方出身だったこともあり、芸能界にあまり詳しくなくて、城咲さんのことを実は知らなかったんですよ。でもひと目で一般人ではないなというような派手な装いで足首まである毛皮のロングコートを着ていてすごくインパクトがありました。なんだか「THE 夜の人!」という雰囲気は感じましたね。
第一印象はそんな強烈な服装に驚きつつも「東京の人ってすごいなぁ」くらいの感覚でした。ショーパブの出番が終わってタレントたちが席にあいさつ周りに行くんですけど、そのときにザワザワとしていて、よくわからないままごあいさつしました。そのときに、先輩が「知らないの?」と私をみて驚いていて。城咲さんが元・歌舞伎町ナンバー1ホストということを後でそっと教えてくれたことを覚えています。
── 城咲さんとはどのように距離が縮まっていったのでしょうか?
加島さん:正直、最初はその出で立ちから「めちゃくちゃ苦手なタイプだし、話しにくそうだな」という印象を持ちました。なので、まさか自分がこの人と結婚するなんて微塵も思っていませんでしたし、完全に「住む世界が違う人」だと思っていました。
そのあと、交流会のような場やパーティで顔を合わせる程度で年に数回会うか会わないかくらいの関係となりましたが、ふたりきりでお会いしたことはありませんでした。そんな関係が3~4年続いていたころ、ある日、仁さんから突然、連絡が来たんです。「ゆっくりご飯でも食べながらお話ししたいけど、予定どうですか?」と誘われました。いつものように、何かの会のお誘いかなと思っていたので「私は全然、空いてますよ。何人ぐらいでどこの会場ですか?」と聞いたら「いや、ふたりで」と言われてびっくり。
驚きつつも「わかりました」とお返事して。何か個別のお話があるのかなという気持ちで行きました。会ってから、ふたりでお酒を飲みながら、いろいろと会話をしました。話も合うしお酒のペースも合うし、気づいたらふたりでもすごくリラックスしてしゃべっていたんです。私は彼の存在や当時のホスト業界での偉業をリアルには知らなかったので、緊張することもなく、変に気をつかうこともなく自然体で接していました。彼も同じことを言っていましたが、気楽に何でも話せたんです。
仁さんは日ごろから世間の目を気にして言葉を選ばなきゃいけませんし、自分が盛り上げなきゃいけないお仕事です。「城咲仁」というキャラクターと内なる自分である「本名の本来の自分」のバランスが取れなくなって無理しているところがあって、話すなかでそれをものすごく感じました。そこを「もっといい方向へ導く手伝いをしたい」と思うようになったんです。なんか恋愛っていうよりは、ほっとけないというか、真心?ですかね(笑)。話を聞いていて人間関係にちょっと不器用なところがあるなと思い、「生きづらそうだね」って言っちゃったんですよ。
そう話しているうちに「私、この人とつきあうんだ」と直感しました。そのタイミングに向こうから告白してくれて、恋愛感情ゼロだったんですが、もう「私でよければぜひ。というか、私があなたの人生を絶対守ります」みたいな気分になっていました(笑)。