「ゴールを決められなかった」自分に失望も

── 現役時代の試合で、今でも覚えている悔しかった場面はありますか?

 

永里さん:たくさんあるので具体的に挙げるのは難しいのですが、チームの役に立てなかったときや、自分自身の期待にこたえられなかったときでしょうか。たとえば、私のポジションはフォワードですが、私がゴールを決めるまでに、チーム全員が一気に大きな力を働かせてボールをつないでくれます。最後、「あとはゴールを決めるだけ」という場面で決められなかったときは、やっぱり自分に大きく失望しました。ゴールが成功するか失敗するかで、チームの結果やその先が大きく違ってきますから。

 

永里優季
悩みながらサッカーを続けていた20歳ごろ

若いころは本当にたくさん悔しい思いをしていました。でも最近は悔しいって感じなくなったんですよ。年齢を重ねていくにつれて、悔しいという感情があまり湧いてこなくなったというか。

 

── 何か気持ちに変化があったのでしょうか?

 

永里さん:10代から20代前半のころまでは、どうしてもまわりの声や評価、また、メディアにどう書かれるのか敏感になって、余計なプレッシャーも抱えていたと思います。でも、そういった自分に対する自信が積み重なると同時に、自分が置かれた状況を俯瞰して見られるようになりました。勝ち負けは自分のせいだけじゃない、構造的に仕方がないこともある。負けたときもその責任を自分ひとりで背負わなくていいと気づけたとき、肩の力が抜けた思いがしたし、悔しさも少しずつ感じなくなっていったように思います。