結婚相手の方が再婚で子どもがいたとき、その関係は難しそうに感じます。ココリコ・遠藤章造さんと結婚した雅美さんはその状況下で、何よりも前妻の子どもと夫の気持ちに寄り添い、家族とは何かにも向き合ってきました。

「好きなものの共通点がある仲間だよ」と

── お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造さんの妻・雅美さん。現在は、7歳と9歳の息子さんを育てながら、前妻との間に生まれた娘さんとも長く関係を築いてこられました。ひとつの家族に複数の関係性が重なるなか、どんなふうに向き合ってきたのでしょうか。

 

雅美さん:主人と結婚するとき、「週1回、娘が泊まりに来る生活を続けたい」と聞いていました。主人にとって娘さんはとても大切な存在なので、ずっと続いてきた父娘の習慣を崩さないようにしよう、と思いました。

 

コロナ前までは毎週、家に来て、ご飯を食べたり、どこかにお出かけしたり、2人の息子たちともよく一緒に遊んでくれて。子どもたちと一緒にお風呂に入る日もあって、本当に自然に生活の一部になっていましたね。息子たちも「お姉ちゃん!」となついて、うれしそうでしたね。

 

じつは結婚前から娘さんには何度か会う機会があったんです。主人は「自分が好きな人を娘にも知ってほしいし、できれば好きになってもらいたい」という思いがあったみたいです。

 

ブログにもしばしば登場する7歳と9歳の息子さん

── 幼いお子さんとの距離感に悩む時期でもありますよね。雅美さんご自身は、どんな気持ちで接していたのでしょう。

 

雅美さん:とにかく、「私もあなたと同じように、パパのことが好きな人なんだよ」という姿勢で接していました。好きなものの共通点があるから仲間だよ、という感じですね。娘さんはとても賢い子で「ママはママ、パパはパパの生活がある」と、自然に理解しているようでした。

 

前の奥さまも主人も、「子どもの前で相手の悪口を絶対に言わない」というルールがあったようで、そのおかげで娘さんはずっとパパが大好きでいられたのだと思います。私にも、最初からとても自然に接してくれました。

 

パパの誕生日には「内緒でサプライズをしよう!」と2人でケーキを用意したことがあって、それがとくに印象に残っています。そうして時間を重ねてきた娘さんもいまや大学生で、泊まりに来ることはほとんどなくなりましたが、主人は変わらず、食事や買い物に一緒に出かけています。

 

息子たちは会える機会が減ったのが寂しいようで、一緒に映っている写真を見ながら「お姉ちゃん、どうしてるかな?」と、聞いてきたりしますね。そんななか、つい最近、息子たちが「パパって前は違う人と結婚していたんでしょ?」と突然、聞いてきたんです。どこで知ったのかわかりませんが、驚きました。そろそろちゃんと説明する時期が来ているのかな、と感じています。