「芸能人とつき合う」リスクを実感した事件

── 藤森さんが恋のキューピットだったとは。マイナスの印象からスタートし、どのように距離が近づいていったのですか?

 

雅美さん:何人かで一緒に食事に行くようになったある日、『ガキの使いやあらへんで』の企画で「叩いてかぶってじゃんけんぽん」の収録があって、彼から「もし優勝したら2人でご飯に行ってもらえる?」と言われたんです。「そんなのゲームの運もあるし、絶対ムリだろうな」と思っていたら…本当に優勝しちゃったんですよ。

 

── なんだか執念のようなものを感じますね(笑)。

 

雅美さん:電話でうれしそうに優勝を報告してくれた彼に、「私とご飯に行くためにそんなに頑張ってくれたんだ」と心が動いて。そこから一気に距離が縮まりました。最初はチャラい人かなと思っていたけれど、実際は誠実で気持ちがすごく優しい人。年齢が10歳以上離れているけれど、居心地がよかったんです。

 

ただ、「やっぱり芸能人とつき合う」ということは、すごくリスクを伴うことなんだと痛感したできごとがありました。じつは、5年間の交際期間中に3度も写真週刊誌に撮られたのですが、いちばんつらかったのが、彼とつき合っているのに私が「合コン三昧している」と、書かれた記事でした。

 

── 根も葉もない噂が活字になり、顔もさらされる…。その恐怖は計り知れないものだったでしょうね。

 

雅美さん:しばらくは立ち直れませんでした。彼は、「気持ちはすごくわかるけど、週刊誌というのはそういうものだから、気にしないほうがいい。こういう仕事だから色眼鏡で見られることもある。だから、精神的に強くなって自分を持っていないと難しいよ」と。

 

芸能人と結婚するということは、そういう自覚を持たなければいけないんだなと痛感しました。しかも、自分の行動や発言によって彼のイメージをも傷つけてしまう可能性もある。うちの両親も「芸能人と結婚するなんて大丈夫なの?いろいろと我慢しなきゃいけない場面も出てくるんじゃない?」と、心配していましたね。