お金がなく経験した「地獄」

── お子さんが生まれてから、お仕事はどうだったのでしょうか?
はなわさん:なんとかして売れないとまずいと思いました。ただ、そうはいっても仕事はなく、生活は本当に大変で…。実はいろいろな消費者金融から借金もしていました。そうしたらある日、家のポストにほかより金利が安い消費者金融のチラシが入っていたんです。ここでまとめて借りれば金利の高いところにはお金を返せると思い、妻と子どもと3人で、電車に乗ってそのチラシに書かれた住所のところに行ったんですよ。そんなうまい話があるわけないのに、僕も妻も都会慣れしていなくて、完全にそのチラシの言葉を信じていたんです。
着いたところは、あるテナントビルの一室でした。案の定、提案されたのはチラシに書かれてあった安い金利ではなく、ものすごく高い金利だったんです。「じゃあいいです」と帰ろうとしても、帰してもらえなくて…。子どもは泣いているし、でもお金を借りるわけにもいかず…しばらく耐えていると、ボスみたいな人が出てきて、「今回だけは特別に帰してやる」と。それで無事に解放されたのですが、帰りの電車は暗くて重い空気が流れていました。僕も妻もただただ無言でしたね。地獄だと思いました。その一件以降、本当にこのままではまずいと思い、目の色が変わってやる気を出しました。