映画『カメラを止めるな!』でのブレイクで知られる俳優・しゅはまはるみさん(51)。17歳でデビュー後、ナオミキャンベルと共演したCMで注目されるなど順調にキャリアを積んでいましたが、24歳で俳優業を引退。その裏には、当時のパートナーとの関係性と、自身の「断れない性格」があったといいます。

交際相手に「俳優やめて」と言われ俳優業を引退

── しゅはまさんは17歳でデビューされた後、24歳で「劇団東京乾電池」を退団し、俳優業を引退されています。これは交際中だったパートナーの影響が大きかったそうですね。

 

しゅはまさん:そうですね。当時おつき合いしていた彼が、私がお芝居をやっていることにあまりいい顔をしていなくて。一度はっきり聞いたら「そういうこと(演劇)をやっていることが嫌だ」という返答だったので、「じゃあ、もうやめる」と言ってやめてしまいました。

 

しゅはまはるみ
17歳、デビューしたてのころのしゅはまさん(左)

── しゅはまさんとしては「お芝居をもっと続けたいのに」という葛藤はなかったのでしょうか?

 

しゅはまさん:当時つき合って1年ほど経っていたのですが、そのころから「自分がこうしたい」という意思をはっきり相手に伝えて、押し通すことができなかったんです。交際半年くらいの時点で、口で言い立てられたり怒って立ち去られたりしたことが何度かあって。本当はお芝居を続けたかったけれど、それを口にするとまた彼にワーッと責められてしまうんじゃないかという怯えがありました。それで「もういいや…どうせうまく説得もできないし」とあきらめてしまった感じです。

 

── 彼との関係性のなかで、本音が徐々に言えなくなってしまったのですか?

 

しゅはまさん:もともと私のなかに、そういう本音が言えないところがあったんですよね。子どものころは自分のやりたいことを主張できていたと思うんですが、それが「わがまま」だと思われたり、友達から好かれなかったりした経験があって。それで10代の後半から、自分が本当にやりたいことが言えなくなってしまったんです。強い希望を口にしたら嫌われてしまうかな、という怖さが芽生えて。そんなときに彼とのおつき合いが始まって、何も言えない状態に拍車がかかってしまったんだと思います。