いまや上腕二頭筋を披露する姿が定着した人気芸人コンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさん。もともとはガリガリ体型で食欲もなく、タバコを吸う生活。それが、体質が一変したことで、周囲との関わりまで変化が起きたそうです。

27歳までガリガリ体型だった過去

── お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさんは、27歳から始めた肉体改造によってわずか3か月で「筋肉ムキムキ」へと変貌。いまでは筋肉芸人としてのイメージが定着し、吉本芸人がトレーナーを務めるパーソナルジム「クリスタルジム」の代表も務めています。そもそも筋トレを始めたきっかけは、何だったのでしょうか。

 

野田さん:筋トレを始めたのは、27歳のときです。学生時代にバスケをやっていたんですが、久しぶりにプレーしたとき、「ダンクシュートを決めてみたい」と、シンプルに思ったのが始まりでした。そこでまずは体を鍛えてみようとジムに行ったら「筋肉が1キロ増えるごとに1000円割引」というキャンペーンをやっていて。その瞬間、負けず嫌いの性格に火がついて「3か月間、本気でやってみよう」と決めました。

 

── 当時の体型は、いまの体型とはずいぶん違っていたそうですね。

 

野田さん:当時は、身長180センチで体重は58キロという、本当にガリガリ体型でした。それを変えるための最初の3か月間は、筋トレに没頭しました。トレーニングは週7日。仕事も暇だったので、筋トレ終わりにジムにある風呂に毎日入って、もはや住んでいるような状態でした(笑)。

 

食事は「死ぬほど飯を食う」。筋トレについても、とことん調べて知識を詰め込みました。その結果、3か月で体重が17キロ増えて75キロになり、体脂肪率も落ちて筋肉がしっかりつきました。

 

── スイッチが入ったときの集中力がすさまじいですね。見た目もかなり激変したのでは?

 

野田さん:えらく変わりましたね。急激にマッチョになったもんだから、人に会うたびに「どうした!?」って、驚かれました。何かをやるにしてもだいたいは大雑把なんですが、一度「これ」と決めたテーマについては、徹底的に調べて極めたくなる性分なんです。トレーニングも、期間を絞って集中的にやったほうが結果は出ると、このときに実感しました。

 

──「ダンクを決めたい」という思いからスタートした筋トレでしたが、実際にゴールを決めることはできたのでしょうか。

 

野田さん:ハンドボールぐらいの掴めるサイズのボールなら片手でダンクできるようになりました。ジャンプ力って筋肉とは違って、根本的なものだから伸びないのでは?と思っていましたが、本気を出したら鍛える前に比べて20センチくらい伸びまして。ダンクを決めた瞬間、思わずガッツポーズが出ました。